自分もHSPなのかな…?
といった疑問を持つ人に向けた内容となっています。
最近よく耳にするHSP。HSPとは、「Highly Sensitive Person」の頭文字の略で、日本語では「繊細さん」と訳されています。
メディアやSNSなどで取りざたされるようになって、自分もかも?と思っている人もいるかもしれませんね。
HSPを知ってから、自分がHSPだとわかり、納得。
この記事では、簡単セルフチェックの紹介、HSPの特徴や対処法などをご紹介します。
目次
HSP(Highly Sensitive Person/ハイリー センシティブ パーソン)とは?

HSP「Highly Sensitive Person」は、「繊細な人」を指します。
HSPの定義
HSPは、アメリカの心理学者のアーロン博士が定義した概念です。
アーロン博士によると、HSPには以下の4つの特徴があります。すべて該当する人がHSP気質だといえるでしょう。
- Depth of processing (直訳:情報処理力の深さ)
- Overstimulated (直訳:過度に敏感)
- Emotional reactivity and High Empathy (直訳:高い共感力)
- Sensitivity to Subtleties (直訳:鋭い感覚)
それぞれの特徴の頭文字をとって、「DOES(ダズ)」とも呼ばれます。
具体的には、「HSPの特徴」の項で見ていきましょう。
HSPは病気ではなく、気質
HSPは病気ではありません。HSPを簡単に説明すると、性格の一つと言えるでしょう。
例えば、HSP気質を持つ人は、以下の特徴がみられます。
- 他人の言動や感情への共感性が高い
- 環境による刺激に敏感
などなど。
気質ゆえの生きづらさを感じることもあり、一人で悩んでいる人は少なくありません。しかし、HSPとは無縁の人に理解されないのが心苦しいところでしょう。
HSPの人の割合は5人に1人と言われています。
HSPに治療法は無し!自分の気質を知って、向き合おう
HSPは病気ではないため、治療法も存在しません。
自分がHSP気質だと知ることで、生きづらさを回避する方法を模索するのが賢明です。
まずは、HSPの簡易セルフチェックで確認してみると良いでしょう。(記事後半で紹介しています)
HSPの特徴とは?「HSPあるある」の気質を知ろう

それでは、HSPの特徴を具体的に挙げてみます。
該当する事項があれば、あなたはHSP気質かもしれませんね。
- 自己肯定感が低く、自己否定傾向が強い
- グループ(大人数)の集まりや会話が苦手
- 一人が好き
- 場の空気や人の感情を過度に読みとりすぎて疲労を感じる
- 小さな音や匂い、光などが気になる
- 相手に感情移入しやすかったり、よく他人に自分を重ね合わせたりする
- 断れない
- 決断力に欠ける
- 急な予定変更が苦手
要するに、HSPの人は、他人や環境から過度に刺激を感じ取りすぎて、ストレス過多の状態になってしまうと言えます。
あなたはHSP?診断テストでセルフチェックできるサイトを紹介

最近は、心療内科や精神科のサイトだけでなく、個人のSNSでも多く見かけるHSPのセルフチェック。
しかし、ここでは、HSPを定義したアーロン博士によるセルフチェックリストをご紹介します。
治療はできませんが、自分の気質を知ることで、生きづらさの改善につなげることができるでしょう。
自分はHSPだった!どうやれば生きやすくなる?対処法は?

HSPの特徴を知り、セルフチェックでも自分の気質がわかったはずです。
今までHSPで辛い思いをしてきた人は、HSPの特徴を防ぐように行動したり、工夫したりすることが大切。
- 一人の時間を設ける
- イヤホンやサングラスを使用
- 苦手なこと、人からは距離を取る
- 自己肯定感を高める方法を試す
…などなど。
HSPの特徴をしっかり捉え、自分が苦しくない環境を模索しましょう。
(おまけ)HSPをもっと深く理解しよう!(豆知識)

HSPにまつわる知識を少しご紹介します。
HSPとHSSとの違いは?
HSSは「Highly Sensation Seeking」の頭文字の略で、「刺激追求型、外向型」を指します。
HSPは内向型の人だけでなく、3割程はHSS「外向的」な人だと言われています。
HSS型HSPの人は、外に出て活発に行動しますが、その後疲れやすい傾向にあるので、自分がHSPと気づいていない人もいるかもしれません。
HSCとHSPは違うの?
HSPの他に、HSCも聞いたことがある人もいるでしょう。
- HSPは大人を対象にしたもの
- HSC(Highly Sensitive Child)は子どもが対象
尚、HSPもHSCも特徴は変わりません。
HSPは精神疾患ではない
HSPは精神疾患と混同されがちですが、精神疾患ではありません。
しかし、悩みすぎたり、ストレスを感じすぎたりして、精神を病んでしまう場合も有り得ます。
本当に辛い時は、カウンセリングやクリニックに行った方が良いでしょう。
HSPは発達障害ではない
HSPは発達障害ではありません。
私の場合ですが、仕事ができなさすぎて、自分を発達障害かと疑いましたが、発達障害のセルフチェックでは当てはまらなかったのです。
一度、セルフチェックしてみると、あなた自身で違いがわかるはずです。

[まとめ]HSPを受け入れて、生きづらさを克服しよう!

HSPは、「繊細な」気質の人であり、病気や障害ではありません。
最近は、HSPの認知度が高くなり、理解を示してくれる人もいるかもしれませんが、100%の人が理解してくれるわけではないのが現状です。
HSPの特徴を知り、苦手なことを避けることで、生きづらさを克服しましょう。本当に辛い時は、専門家への相談も検討してみるのもアリです!